「わらっちゃった」読みきかせおすすめ絵本

子どもの文化と読み聞かせ

小学生への読み聞かせおすすめ絵本の第2弾です

今日は、「わらっちゃった」です。

  • 作・絵/大島妙子
  • 出版社/小学館
  • 発行日/2006年7月

 

何ともすさまじい形相の表紙ですが

とても共感できて、

ファンタスティックでもあり

加えてオカルト感にも満ちているので

子どもたちはぐんぐん絵本の世界に

入り込んで行くでしょう

どんな内容?

小学生の「わたし」は学校であけみちゃんとけんかしました

ほんとうにあったまきちゃうと怒りながら下校していると

石につまづきドッテーン!!

いたっ!!

これもあけみちゃんのせい


家に帰っておやつを食べていても

まだまだ怒りが収まらない

思わず妹のおやつも食べてしまった

そうしたらお母さんに怒られた

あったまきちゃう

これもあけみちゃんのせい!


こうして夜になり、布団に入っても

怒りで眠れない

これもあけみちゃんのせい!

あったまきちゃう!

するとなんだか頭がムズムズしてきた

起き上がって鏡を見ると

なんと、あたしの頭に

つのが生えている!?

なに、これ!?

これもあけみちゃんのせいだ!

あったまきちゃう!!!

すると

にょきにょきにょき~

つのが伸びた!

あたし、鬼になっちゃうの?

これもあけみちゃんの・・・・・


そのとき、洋服ダンスの扉があいて

ゆきちゃんが出てきて

「そんなこと言ってるばあいじゃない

早く来て!」

と言ってあたしの腕を引っ張って

洋服ダンスの中に飛び込んだ!

あたし、あけみちゃん、ゆきちゃんは

仲良し3人組

あけみちゃんとけんかすると

いつもおろおろしながら

ケンカをやめるように言ってくれる


ね?

面白いでしょう(^^♪

共感できて

ファンタスティックで

オカルトの要素もある・・・・

これから、どうなるのかしら

それは絵本を見てのお楽しみ

とは言いません

続きをどうぞ

ゆきちゃんと手をてをつないで飛び込んだ洋服ダンスの中は

真っ暗闇のひろーい空間だった

その中をどんどん

ゆきちゃんに引っ張られながら走って行くと

遠くに明かりが見えてきた

その明かりのところまで来ると

そこは、お化け寄席

中に入るとちょうど寄席が始まるところだった

色々なお化けが楽しい出し物をしてくれた

あたしたちは大笑いをして

寄席を楽しんだ

寄席が終わり、観客が帰っていく

なんと、お客さんはみんなお化け

ここはお化けの国なんだ

すると向こうから

1人の鬼がすごい顔でやって来る

ドスドスドス!

あれ あれ?

鬼だと思ったけど

あれは、

あけみちゃん!!

鬼になったあけみちゃんが

ずんずんこちらにやってくる

ゆきちゃんは 

おろおろしてる

私はあけみちゃんをにらみつけた

あけみちゃんとあたし、

にらみ合った

次の瞬間

ぶわっはっはっは~~

大笑いになった

つのはえてるよ!」

「あんたこそ、になってるよ!」

笑いながら言い合った

おろおろしながら見ていたゆきちゃんは

なんと三つ目だった!

3人は笑い合っているうちに

すーっとつのが引っ込んで

元の顏に戻った☺

ゆきちゃんの目も元に戻った

3人は手をつないで

仲良く笑いながら

洋服ダンスから元の世界に帰って行った

仲直りができて 

めでたし めでたし


次の日

また、あけみちゃんとケンカした

おわり

子どもたちの反応

言うまでもなく

皆さん楽しんでくれます

ガヤガヤしている教室でも

このインパクトのある表紙を見ると

興味をひくのか、見る姿勢になります

そして

ケンカをした後の気持ちや

転んだ時の痛み

お母さんに怒られた時の気持ちや

転んだ傷を湯船に浸けたときの感覚など

共感できるのでシーンとなります

そしてそのあとの

異次元への冒険!

楽しすぎますね

怖い世界へ行くのかな

と思いきや

お化け寄席なるところで

思いっきり笑う!

演出が素晴らしいなあと感動します

高学年では読んだことがありませんが

案外いけるかもしれませんね

この絵本は面白いのに

それほど知名度がないのか(作家さんごめんなさい!)

いつも図書館で借りられるので

購入はしていません

なので今手元にないのですが、

それでもこんなに内容を記すことができるなんて

どれだけ読んだんだ~♪

と今更ながら実感しました

読み方アドバイス

絵本わらっちゃった

には、これまでたくさんお世話になってきました

私はボランティアで、学校の「朝の読みきかせ」等で

よく読んでいたのですが

初めて行くクラスには

この絵本をよく読ませていただきました

字も大して多くなくて

簡単に読めるのですが

一つだけアドバイスがあります

お化け寄席の場面では

ぬりかべや

骸骨

ろくろ首が

それぞれ芸をして皆を笑わせてくれるのですが

それらのページは文字は少ないのですが

子どもたちがたっぷり楽しめるように

読んだらすぐに次のページをめくってしまわずに

十分にそのページを楽しませてから

次のページに進んでください

しつこくない程度に

自分で言葉を入れても良いかもしれません

まとめ

「わらっちゃった」

の魅力、伝わりましたでしょうか

絵本を聴くのが好きになる

笑って終わる読後感の良い絵本です

あなたのレパートリーに

加えていただけると嬉しいです

※お節介のひと言

読んでみて、楽しかったら購入をお勧めします

まずは図書館で借りるのがグーです(^^♪

最後まで読んでいただきまして

ありがとうございました

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