読み聞かせおすすめ絵本

子どもの文化と読み聞かせ

今日の読みきかせおすすめ絵本は

「まるくて おいしいよ」

こにしえいこ 作

福音館書店

1996.9.1発行

この絵本は0~2歳児用の絵本なのですが

実はもっと大きなお子さんでも十分楽しめる

優れものなのです。

その秘密を明かしていきましょう

どんな内容?

まず1ページ目を開けると

大きな赤い丸が描かれています

次のページには

チョコレートケーキ!

(おいしそうですね(^^♪)

その次のぺージには

ご想像通り

まるい図形が描かれてあり

そのまた次のページには

まるい食べ物が描いてあるのです

これが続くのです

その食べ物がどれもおいしそうで

子どもたちの目は釘付け

他にはどんな食べ物が描かれているかって?

それは、

絵本を手に取ってからのお楽しみです

丸の大きさや色、数も様々で

読者を楽しませてくれます

年長のお子さんの楽しみ方

小さなお子さんが楽しむのはわかった

おいしそうな食べ物が出てきたら

喜ぶよね

では、大きい子はどうやって楽しむの?

はい、答えは

クイズにすることです

とりあえず最初の赤い丸は

「赤い丸です、なーんだ?」

と言って

パッと次のページを開いて

「わあ~、ケーキだ♪ おいしそう」と言います

そしてケーキをしばらく目で堪能してから

次のページを開き

「次は、黄色いまるだ! なんだろう?」

と言うと

子どもたちは各々

「おせんべだ」とか

「目玉焼きだ」とか

言ってくれます

言ってくれなかったとしても

心の中では考えていますので

しつこく聞かずに

すぐに次のページを開いてしまいます

そして、

「わあ ビスケットとクッキーだ♪ おいしそう!」

と明るく言います

そんな風に

クイズっぽく聞くけれど

別に答えは期待せず

リズムよく進んでいきます

公の読み聞かせの場では

保育園幼稚園など、気心の知れた間柄では

にぎやかに子どもたちの声が返ってきますが

図書館などの初対面同士の間柄では

あまり声は出ないでしょう

でも、絶対に

年長のお子さんでも興味深く見てくれます

ですので

図書館などで

年齢の幅のある会場で読み聞かせをする場合に

この絵本を何度も読みました

参加する楽しみ

この絵本は黙って聴いているだけでなく

クイズ形式にできると言いました

もっと小さいお子さんには

丸の色を「何色かな?」と聞くことで

答える楽しみが得られます

色を覚えたばかりのお子さんは

嬉しそうに

「黄色」とか「緑」とか言ってくれるでしょう

又、食べ物のページでは「これは、なあに?」と聞いて

答えてもらったりもできます

そして

家庭で読む場合や

少人数の読み聞かせの時には

「みんなも食べよう」と言って

食べもの絵から

食べ物を取る真似をして

どうぞと言いながら

「あーん」と口元に持って行くと

口を開けて食べる真似をしてくれます

最初はきょとんとしているお子さんも

次の時には率先して

「あーん」とお口を開けたり

自分でケーキを取って口に入れる真似をしたり

楽しそうに遊ぶ姿が見られます

読み聞かせるだけでなく

色々と

遊べる絵本です

赤ちゃんにも安心

とはいえ

赤ちゃんは、なんでも口に入れてしまいすね

それが学習になっているので

必要なことなのですが

絵本は紙です

紙を食いちぎってしまったら危険です

でも安心

この絵本は固い紙でできているので

少しかじっただけではびくともしません

ですので

かじっている側から

今日あなたが食べたミカンだね

ビスケットだね

と声をかけながら

絵本「まるくて おいしいよ」を

赤ちゃんのそばに置いてあげてほしいなと

思います

まとめ

今日の「まるくて おいしいよ」は

幅広い年齢層で活躍してくれます

赤ちゃんは少々口に入れても大丈夫

色や食べ物の名前を言って楽しめる

まるい形でクイズができる

などと、幅広く楽しめます

そして

表紙のおいしそうなドーナツの絵で

読み手と子どもたちに

「おいしそう」という共感が得られ

読み手と聞き手の

親密感が湧く、という効果も期待できます

少し古い絵本ですが20刷もされているわけ

納得できますね

機会がありましたらぜひ

実物を手にとってくださいませ

今日も最後まで読んでくださり

ありがとうございました

コメント

タイトルとURLをコピーしました